東京・世田谷の工務店|新築・注文住宅やエコリフォームなら【リフォームラボ】

日記

お寺はなぜ壊れない 木暮人職人倶楽部:・東大実験その2

2013年4月3日

 

 

IMG_7831s.jpg

 

昨年の3月から始まった、関東大震災で壊れなった建長寺の法堂の研究。
今回は試験体が壊れる限界までの実験を見学させていただきました。

6時間を超え負荷をかけて行く中で、実験データをみる先生が「なにこれ!」
と驚かれていらっしゃいました。、

それは一部が壊れても、また復元を繰り返しているという事でした。

かつての人工乾燥であるに違いない試験体がぽっきり折れてしまうのとは、様子が違うようでした。

試験体は天竜の天然乾燥の杉材です。

ここで安易に天然乾燥材や杉材の優位性を結論づけることは出来ませんが、何時間も試験体を見つめる
中で、メリメリと音を立てて一部が割れながら、靱のようなしなやかさで、もとに戻ろうとする杉。

油分が残っている繊維質の杉材ならでは粘り。を目の当たりにしました。

見学をしている人から、「これって日本人だよね。」という声も聞こえました。

試験体の製作は、職人の仕事です。

丁寧に手入れされた道具「のみ」や「げんのう」を使い、当たり前の仕事として仕掛けをつくった
大工職人が、そしてその後ろには道具をつくった職人がいます。

 

このことは、目の前にある事実です。

先人の知恵で培われた、職人の知恵、天然由来の無垢の木や伝統構法のすばらしさ。
ということに少しでも多くの方が関心を持っていただければと願います。

下の写真は、向かって右はけやき・左は杉の試験体。
同様の条件での実験ですが、けやきは固定するボルトのところまで、ばっかり割れています。

堅牢な材のけやきは、いったんダメージを受けると割れてしまうようです。 
 

 IMG_7827s.jpg

 東大の藤田先生と研究室のみなさん 実験の見学をさせていただきありがうございます。
そして木暮人 職人倶楽部のみなさんでした。

 

 

 P1020498s.jpg

木と暮らすしあわせ 木暮人倶楽部

2013年3月15日

SKMBT_C20313031510010.jpg 

昨日は木暮人倶楽部のイベントがありました。

「木暮人倶楽部」とは、一言でいえば「木のファン倶楽部」 

木と暮らすしあわせを感じたい人。木の素晴らしさを今一度取り戻したいと願う人。ならどんな方でも入会できる倶楽部です。

どんな木でも木はすばらしい力をもっています。

ただ、大量生産やローコストの志向に伴い、

日本の素晴らしい製材技術や木造技術、そして、
日本の天然志向の木が、凄い力をもっているにも関わらず、消えそうになっている危機感もあるので、
それらをなんとか未来に残そうと、地道な活動をしている人々も全国から集まっています。


記念講演では日本が誇る世界的建築家 伊東豊雄さんが登壇されました。

木という自然のモチーフからインスパイアされた、表参道のTOD’Sビルは表参道のけやき並木がモチーフだそうです。

東北の復興支援活動の一環のみんなの家は、何よりも自分の家に帰ったかのような、「居心地」を感じる場所として東北の方々の心をあっためています。

木のファン倶楽部に興味がある方。

本物の天然志向の木に興味がある方は、是非木暮人倶楽部の参加されませんか!

 木暮人のホームページはこちらから

 

シェフズテーブル 金子さんのお野菜を銀座でいただく

2013年3月4日

SKMBT_C20313022811340s.jpg

 日頃、私の野菜生活のすべての根っことなっている、小川町・霜里農場の金子美登さんのお野菜を
プロの料理人の手で楽しむお食事会・シェフズテーブルが銀座の名店割烹 貴船さんで行われました。

美しい素材や包丁さばきが手に取るように見えるカウンター席での、至福のお料理。

素材の力を存分にいかしながら、職人さんが手間をかけた出汁などの魔法がかかり、普段いただくものとは、次元の違うものに生まれ変わります。

この日のお料理は、自分の味覚を確かめながらも、心もお腹も大満足の時間でした。

 

手軽で便利ということから、

きれいで形の揃った季節感の無い野菜のカタチをした野菜のようなものや、
化学調味料や香料などがたっぷりの刺激的なお惣菜など、
本当に体にはよいのであろうかという食べものたち

が氾濫していますが、

それらとは全く違う食の世界が、ここにはありました。

 

最高の贅沢をありがとうございました。

 

P1020293s.jpg

金子さんのごあいさつ。

 

P1020305s.jpg

こかぶの風呂吹き・さつまいものかりんとう・長葱つけやき

 

P1020307s.jpg

白菜のまるごと煮を嬉しそうに盛り付けられる板長さん

 

 

お寺はなぜ壊れない 木暮人職人倶楽部:・東大編

2013年3月1日

 P1020147ss.jpg2012年11月27日 東大研究室で藤田先生からレントゲン撮影の結果を聴く、二橋棟梁と落合さん、伊東大工。

 

 

今から約1年前の3月、木暮人職人倶楽部で東大の藤田香織さんの研究現場の鎌倉の建長寺にお邪魔しました。

関東大震災で壊れなかった建長寺の法堂の謎を解明する研究活動が地道に続けられる中、二橋棟梁、伊東・佐野・平沢の3大工。天竜TSドライの榊原さん、設計の落合さんの協力のもと、数度の打ち合わせを重ね、試験体の製作を行い、2月の末から破壊実験が始まりました。

建長寺の調査から1年、伝統構法の研究は地道に・地道におこなわれています。

1300年前から培われた木の建築技術を解明することは、こういった地道な研究活動の積み重ねなのでしょう。
気の遠くなるような研究活動は、一人の人が一生かかっても結論はでないのかもしれません。

しかしながら、
こういった活動を継続し、次世代に継承することこそ人だけがもつ知恵を未来につなげる大事なことだなぁ。っと感じました。

この活動はこれからも、まだまだ続き、そして次世代につながる活動になるようにと願います。

 DSC02321.jpg
1月14日 仕事の合間をぬっては試験体の製作をする、伊東くんと佐野くん。
 

DSC02361s.jpg
1月19日 壊すための試験体ですが、天竜・天然乾燥のピカピカの杉に丁寧にカンナをかける平沢君。
この日は東京も雪という寒い日でした。

P1020343s.jpg
2013年2月27日の実験。工場のような地下の実験室に試験体の杉が、集中治療室のようなセンサーを一杯つけられ、何時間も様々な方向から荷重をかけられ、計測を続けます。

P1020324s.jpg
メリメリを音を立てながらも、繊維の強い杉は、荷重を開放すると戻る力がありました。がんばれ杉!!

  P1020355s.jpg
実験中にもかかわらず、快く記念撮影に応じていただいた、藤田先生と研究生のみなさま、ありがとうございました!!!

 

 

 

丸谷博男さんのエコハウス研究会 現代環境共生建築の課題

2013年2月26日

 建築家の丸谷博男さんが、昨年末より立ち上げた「エコハウス研究会」は、全国の建築人の賛同のもと

1350名になりました。

「日本の大地に、新しい民家をつくる」という理念のもと、

国が推進する、断熱や太陽光パネルを中心としたエコ住宅に対し、

先人の培ってきた民家の知恵やデザインを、丁寧に研究・検証し、

真に心地良く、そして長持ちで、次世代に継承できる価値ある住宅づくりを目指しています。

地球という奇跡の星のなか、日本は奇跡的な固有の風土・文化をもつ国です。

先人の知恵は、その風土に沿い文化として熟成したものです。

それらを現代の叡智で正しい進化の方向性を示してくれるものと思います。

 

最新の丸谷さんの論文をご紹介いたしますので、ご興味のある方は是非、ご一読くださいませ。

 

 

現代環境共生建築の課題forエコハウス研究会

天竜 新月の木こりツアーのレポート その3

2013年2月13日

 P1020241s.jpg

写真は、天竜・春野町 大広寺の春埜杉。推定樹齢は1300年。
バスを降りて山あいの道を歩いていくと、この杉が目に中に飛び込んできました。

自然と 「神さまだ」 そんな声が聞こえました。
縄文杉がこんなところにもあるのです。
沢山の雷にうたれた跡もあります。
皆この杉にさわったりしがみついたり。
山側と谷側では、その表情も大きく違います。いろんな種類の苔も生えています。

天竜という地は、宝の宝庫です。
ひっそりと、この杉は生きています。1300年の年月をそしてこれからも、生きてください。

そしてバスの移動中は、まだまだ足りない榊原さんの話を聴きます。
興味深かったのは、伐採の際の入札の話です

地元の業者さんの入札額と榊原さんの入札額には、3~4倍もの差があるそうです。
榊原さんは、エンドユーザーと直接繋がっているので、材木の価格から逆算して、山に返す金額をきめますが、一般の業者さんは、出来るだけ安くそして間に入る中間業者のマージンを考慮しなくてはならない為でしょうか、このような差が出るようです。

業者さんから出た材は、効率のよいサイズに一律に伐られ、そして重油を使った人工乾燥で乾燥し、いくつかの中間業者の手を経て、エンドユーザーに届きます。

同じ天竜産の材料ではありますが、

エンドユーザーに届くまでには、全く違う経過をたどり、そしてエンドの価格はほぼ同じになります。

日本の国産の材料の多くがこのようなしくみでしかユーザーに届かないことは、「どげんかせんとといかん」のではないでしょうか。

 

 

そして最後のお楽しみは、浜松のマインシュロスという地ビールレストランでのランチ。

ここでは、思わぬおみやげもゲットしました。

 

IMG_7388s.jpg

 

写真は、このレストランのショップで入手したフルーツナイフ。
何年も理想のイメージで探し求めていた、小さなナイフです。

一生の道具をまた手に入れることができました。

 

たくさんの感動と、気づき。そして繫がりが実感した1泊2日のツアーでした。


 

天竜 新月の木こりツアーのレポート その2

2013年2月12日

P1020214s.jpg 天竜の山の木は、手入れが良く、太陽の光が地面まで届きます。

 

木が倒れる時のあの瞬間の感動が忘れられません。」

「「百聞は一見に如かず」ほんものを実感しました。」

「今までの不勉強を反省しました。」

「家を設計するときに、樹種を指定することはしていましたが、産地や乾燥方法を指定するということをしていませんでした。」

「出来ないとあきらめては、いけないと思いました。」

「「拘る」ということをあきらめず、大切にしていきたいと思いました。」

「伐った木の命をもらうということを実感しました。」

「榊原さんのやっていることは間違いない、100%真っ当なことをしている。」

「TSドライの森下さんの品質に対する、プロ魂に感銘を受けました。」

「人は絶対に自然には勝てない。自然の循環の中で、調和して生きていることが大事だと実感しました。」

 

今回の木こりツアーを体験した方々の感想です。

 

木の伐り旬を守り、

葉枯らし天然乾燥という方法で、木の力を活かし、

トレーサビリティという信頼関係を築き、

無駄な中間搾取を排除し

良質の木材を適正価格でユーザーに届ける。

天竜TSドライの榊原さん・森下さんたちのこれらの活動を地道に続けています。

 0919 072ss.jpg

榊原さんは、言いました。

「数年後には、山の木を伐る人がいなくなってしまう」

私たちは、山の恵みを沢山もらってこそ、豊かな生活をしています。

私たちの世代で、このつながりを断ち切ってはいけないのです。

 

DSC02630s.jpg

 冬は虫も下草もなく、山に入ることは苦になりません。
しかしながら夏は、下草が生い茂り、虫やまむし、ヒルなどと戦いながら、手入れの作業をするという過酷な
仕事ですが、その人たちに十分な糧を稼ぐことはできないのが現状です。

 

DSC02678s.jpg

初めてのチェーンソー体験。
木こりの栗田さんのチェーンソーは、ものすごく切れ味よくスッと木に刃が入るのです。 

 
DSC02702s.jpg

 良質な材料を提供する森下さんの拘りには、聞く人みんなが関心します。

 

天竜 新月の木こりツアーのレポート その1

2013年2月12日

DSC02610ss.jpg

 いつもお世話になっている、天然乾燥の素晴らしい木材を提供して頂いている天竜TSドライの榊原さんのご協力を頂き、今回初めての試みとして、木こりツアーを決行しました。

 

メンバーは、プロの建築家の方をはじめ、日頃お世話になっている大工さんや、左官屋さん、材木屋さんそして、そして杉の床材を通してご縁を頂いた一般の方なども含め15名と、さまざまな分野の人たちが1泊2日をともにしました。

 

お天気に恵まれた道中のバスからは、雄大な富士山を眺めながら、そして「新月の木」を取り上げている素敵な宇宙船地球号の番組DVDを見ながら、まずは秋野不矩美術館への寄り道です。

 

お目当ては、建築家・たんぽぽハウスの藤森照信さん設計の建築物です。

バスをおり一歩その敷地に踏み入れると、そこは別世界。

懐かしも美しい風景が目の中に飛び込んできました。

 

側溝のふたは木製。擁壁のコンクリートブロックも木製の板が貼られ、木製の電柱にレトロの照明器具。

手すりもすべて木が利用されています。

 

 

木の蓋.jpg木の電柱とランプs.jpg

 

隣を歩いていた大工の平沢くんさんがすかさず、「うちの町もこういう木の蓋にしてほしいよなぁ~」

 

小山の斜面を利用して、その風景に溶け込む中で存在感のある板壁とダイナミックな模様の左官壁の美術館の建物は縄文!

 

靴を脱いだ床は左官・籐むしろ・そしてなめらかな大理石・無垢の板などさまざまな感触。

そしてしっくいのやわらかな壁・存在感のある大きな柱や梁組。

さまざまな天然素材が、時には力強く、ときにはやさしく。繊細にも大胆な不矩さんの作品と響きあっているような感覚を湧き上がってきました。

 

IMG_7340s.jpg

 

 P1020200s.jpg

 

IMG_7342s.jpg

 

こんな素敵な空間を道草で楽しむことができて、なんと幸先の良いスタートでした。

 

 

長老を囲む会 大人気のお味噌作り 3月もやります

2013年2月12日

 2月に続いて、大人気の手作り味噌づくりを3月にも行います。

大豆は、埼玉県小川町の青山在来というおいしい国産の大豆。そして麹も元気なできたての
生麹を使います。

手作りのお味噌は、発酵食品として、免疫力を高め、元気な体づくりにとても大切な食材です。

味噌汁などは塩分の摂りすぎになるとも言われますが、生きた麹と自然の海塩でできた手作り味噌
作った味噌汁を毎日一杯いただくことを、是非見直してください。

 

日時: 3/10(日曜日)14:30
 
 
 
東京都世田谷区下馬6-12-18 (庭の中を通ってお入り下さい) 
 
持ち物:エプロン、タッバーかジップロック
 
参加費 (材料費、講習代、お茶、お食事を含みます):
3,500円ー味噌出来上がり0.5KG
4,000円ー味噌出来上がり1.0KG
4,500円ー味噌出来上がり1.5KG
 
参加申し込み時に希望の味噌の量をお知らせください。
 
*今回は限定10名様までです。
 
*お子様連れを希望の方はスタッフにご相談ください。お子様は三歳以上はお一人につき500円です。
 
よろしくお願いします。
長老を囲む会 スタッフ一同
 
 
*長老を囲む会って?!*
丁寧な暮らし、オーガニックな衣・食・住をゆるく出来る範囲で。そして楽しく続けられたら。
 
長老というのは、年を重ねた方って意味でなくて、ここでは、
様々な分野で先人の知恵を引き継いで、誠実で真摯な活動をしている方々のこと。
 
長老を囲む会は、そのような方を囲み、
気持ちの良い空間でゆったりと、未来の子供たちのため、自然との調和やいのちの循環にこころを寄せる機会です。
 
*活動実績*
1~2ヶ月に一度、身体に優しいお野菜を使ったお料理をお出し、和やかな雰囲気の中でお話を聞いたり、手作りを楽しんでいます。
 
お味噌づくり
簡単納豆づくり
こんにゃくづくり
おだしの話
ロー・フード
雑穀料理
田植え・稲刈り
木のお話を聴く会
オーガニック・カフェ など
 

杉のお風呂に入りたい 

2013年2月8日

 IMG_7331s.jpg

こちらは静岡県焼津の青島桶店さんの昔懐かしい木の風呂桶。


木のお風呂というと水に強い、椹(さわら)や高野槇(こうやまき)が一般的ですが、

こちらは、天竜の天然乾燥の赤身の杉、きれいなきれいな柾目の風呂桶です。

天然乾燥の杉の赤身だから精油成分がたっぷり。

杉の甘い香りと精油に含まれるリラックス成分が、身体に浸み込んで、疲れや肩こりやふっとびそうです。

 

これまで身の回りに普通にあった樽やおひつや桶。

先人は知っていたのです。

杉の赤身を使うと、美味しくなったり、もちが良くなったり、さまざまな恩恵があったのです。

すこしばかり手間はかかりますが、その姿は美しく、そして日常の道具として、日々の生活に潤いと

豊かさをもたらしてくれるのです。

 

入浴体験をしたい!

というかたは、杉のお風呂に入りにいきませんか。

 

このページのトップへ

天然国産材のオーガニックエコな家つくり

地域に生きる一員として、地域環境に調和し、安全・安心・快適で、自然と共生する持続可能な循環型の家つくりを目指します。

ギャラリー
サブパーツ : バナー