いつもお世話になっている、天然乾燥の素晴らしい木材を提供して頂いている天竜TSドライの榊原さんのご協力を頂き、今回初めての試みとして、木こりツアーを決行しました。
メンバーは、プロの建築家の方をはじめ、日頃お世話になっている大工さんや、左官屋さん、材木屋さんそして、そして杉の床材を通してご縁を頂いた一般の方なども含め15名と、さまざまな分野の人たちが1泊2日をともにしました。
お天気に恵まれた道中のバスからは、雄大な富士山を眺めながら、そして「新月の木」を取り上げている素敵な宇宙船地球号の番組DVDを見ながら、まずは秋野不矩美術館への寄り道です。
お目当ては、建築家・たんぽぽハウスの藤森照信さん設計の建築物です。
バスをおり一歩その敷地に踏み入れると、そこは別世界。
懐かしも美しい風景が目の中に飛び込んできました。
側溝のふたは木製。擁壁のコンクリートブロックも木製の板が貼られ、木製の電柱にレトロの照明器具。
手すりもすべて木が利用されています。
隣を歩いていた大工の平沢くんさんがすかさず、「うちの町もこういう木の蓋にしてほしいよなぁ~」 小山の斜面を利用して、その風景に溶け込む中で存在感のある板壁とダイナミックな模様の左官壁の美術館の建物は縄文! 靴を脱いだ床は左官・籐むしろ・そしてなめらかな大理石・無垢の板などさまざまな感触。 そしてしっくいのやわらかな壁・存在感のある大きな柱や梁組。 さまざまな天然素材が、時には力強く、ときにはやさしく。繊細にも大胆な不矩さんの作品と響きあっているような感覚を湧き上がってきました。
こんな素敵な空間を道草で楽しむことができて、なんと幸先の良いスタートでした。