昨年春、長老を囲む会の味噌作りでお世話になった有井さんが講師をされる、埼玉県小川町のしもざと農場の有機野菜塾に参加してきました。
しもざと農場は、日本の有機農業の第一人者といわれる金子美登さんが主催する農場です。
午前は金子さんの座学。
日に焼けた精悍な面立ちの中にも、笑顔が優しい金子さんのお話は、全て自らの経験から語られる説得力のあるものでした。
生涯権力と闘い続けらた正義の人、田中正造さんやハイデッガーにも触れられました。
戦後、軍事産業の技術が化学肥料や農薬という分野に転化し、命を育むはずの農業そのものが、生態系を壊し、循環を断ち切った農業ビジネスになったこと。
そんな中で、JAS規格や、有機マーケット・流通というビジネス化している有機の世界とは一線を画す、本物の有機を実践されているのが金子さんの活動は、30年間の継続の結果、しもざとの地域が動いたそうです。
本物の有機は、
安全で、美味しい!
そして命の循環を実現するものです。
しもざとの里は、桃源郷のように、本当に本当に美しい里です。
地域に根ざす金子さんの取り組みが、この里を奇跡の里にしたようの感じました。
建築という分野にいる自分も、あと20年がんばれば、少しは何かが変わるかもしれない。
っと勇気をいただきました。
そして午後は、外に出て実践。
一番の収穫は、我が家の庭に今年の春大繁殖した、ホトケノザが、土壌が中性になった証拠である。とわかったことです。
あまりに大量のホトケノザは、ちょっと怖いくらいで、落ち込んでいたのですが、土が良い状態になった証拠であることが、講義の中でわかりました。
3年の月日で、土が少しずつ微生物を増やし、そして良い状態になったのだということは、
とてもうれしい収穫でした。
田中正造さん
真の文明は山を荒さず川を荒さず、村を破らず人を殺さざるべし