米の田んぼの共と書いて「糞」
昨年参加した、JOGA(日本オーガニックガーデン協会)のオーガニックマイスター講座の講師
「糞土師」伊沢正名さんから教えていただいたことばです。
その伊沢さんが朝日新聞に載っていらっしゃいました。
土の元となり、植物や微生物にとっての大切な栄養源である、「糞」をし尿処理として膨大な水と
エネルギーを使って流してしまうことほどナンセンスなことな無い。
との信念で、糞を土に返す野糞をつづけて、10年になられます。
写真家でもある、伊沢さんの撮る「きのこ」の美しさ。
自ら出ししたものが、土に還るまでを克明に記録した写真の数々を紹介しながら、うれしそうに話を
する伊沢さんは少年のように、キラキラとしていました。
ドッグフードを食べた犬の糞は、なかなかきれいに分解されず、良い土にはなってくれません。
化学肥料や農薬を使った、F1種による野菜や化学調味料たっぷりの食品ばかりを食べた後の
「糞」も同様に良い土にはなりにくいのかもしれません。
自然農では余計な肥料をあげることも良しとはせず、作物の残渣と微生物による土でつくった
循環型の畑の作物は連作障害がおきないそうです。
自然の営みの中で、健康な循環。
このことの大切さが身にしみてきます。