地産地消の視点から、そして日本の気候風土で育った国産の材を使うことが、家の健康の為にも良い事だと思います。 日本の森を再生するという意味でも、積極的に国産の材を使うことは大切です。 国産材を積極的に使うことは山を活性化し、間伐を行うことで、森が健全となり多様な生態系を形成し、川や海を豊かにします。 成長する木はCo2を吸収固定するので、温暖化の防止につながり、未来への責任を果たす為にも、国産材を使うことは、大切なことです。 しかし、国産材にもピンきりがあり、輸入材にもピンきりがあります。 すべての国産材が良いというわけでもなく、またすべての輸入材が良い、あるいは悪いというわけでもありません。 量産工業化住宅で特に重用されるホワイトウッド(オウシュウトウヒ等)の白蟻被害の問題等は、看過してはいけないでしょう。 コストや、施工側の利便性の追求から、木を皆伐しているロシアや中国の山は、近い将来禿山になってしまうのでは、という懸念があるという話も聞かれます。 木材の健全な生産・輸出に力を入れているカナダ栂は、樹齢100年以下の木は伐採せず、厳しい管理のもと、高品質の木材を生産流通しています。 良質できちんとした管理の下の製品であれば、必要に応じ輸入材でも使うことに躊躇する必要は無いように思われます。 風評や一方の話だけを信じるのではなく、時間を惜しまず、生産者や携わる人々と会って話しをし、取り組む姿勢を聞く事がとても大切です。 誠実な志をもっているかどうかは、会って話しをして自分の目で確かめることで、確信になります。